WINDOWS 11 COMPLETE GUIDE
SDR#(SDRSharp)をWindows 11へインストールする手順書
DOWNLOAD. DRIVER. RECEIVE.
初めてでも、FM放送が聞こえるところまで。
公式ファイルの入手からRTL-SDRのUSBドライバー、SDR#の初期設定、音が出ないときの確認まで、上から順番に作業できる形でまとめました。
この記事の前提
- Windows 11搭載のIntel/AMD製64bitパソコン
- RTL2832U系のRTL-SDR受信機とアンテナ
- 管理者権限を持つWindowsユーザー
- インターネット接続と約300MB以上の空き容量
Airspy R2/MiniならZadigの作業は通常不要です。Airspy公式はWindows 11でプラグ&プレイと案内しています。この記事では安価で一般的なRTL-SDRを中心に説明します。
最初に結論:使うファイルは3つ
| SDR#本体 | Airspy公式「SDR# x64」安定版ZIP。2026年10月確認時はrevision 1921です。 |
|---|---|
| .NET | Microsoft公式「.NET 8 Desktop Runtime x64」。SDKやASP.NET版ではなくDesktop Runtimeを選びます。 |
| USBドライバー | SDR#同梱の install-rtlsdr.bat が取得するRTL-SDR用DLLとZadigです。 |
現在の公式x64パッケージには SDRSharp.dotnet8.exe と SDRSharp.dotnet9.exe が入っています。本手順では.NET 8を入れ、SDRSharp.dotnet8.exeを起動します。古い記事にある SDRSharp.exe が見つからなくても異常ではありません。
SDR#をWindows 11へ入れる手順
Windowsが64bitか確認する
スタートを右クリックして「システム」を開き、「システムの種類」を確認します。「64ビット オペレーティング システム、x64ベース プロセッサ」なら本手順を利用できます。
スタートを右クリック → システム → システムの種類Arm版Windowsでは、このx64手順どおりに動かない可能性があります。
.NET 8 Desktop Runtimeを入れる
Microsoft公式 .NET 8ダウンロードページを開き、「.NET Desktop Runtime」の「Windows」「x64」を選びます。ダウンロードしたインストーラーで「インストール」を押します。
.NET 8 → .NET Desktop Runtime → Windows x64通常の「.NET Runtime」だけではデスクトップアプリ用部品が足りません。必ずDesktop Runtimeを選びます。管理者のWindowsターミナルなら次のコマンドでも導入できます。
winget install Microsoft.DotNet.DesktopRuntime.8Airspy公式からSDR# x64を入手する
Airspy公式ダウンロードページを開き、「SDR# x64」の右にある「Download」を押します。「Beta x64」ではなく、最初は安定版がおすすめです。
Airspy Download → SDR# x64 → Download通常はダウンロードフォルダーに sdrsharp-x64.zip が保存されます。
ZIPをC:\SDRSharpへ展開する
sdrsharp-x64.zipを右クリックし、「すべて展開」を選びます。展開先は C:\SDRSharp とします。
ZIPを右クリック → すべて展開 → C:\SDRSharpZIPの中から直接起動しないでください。書き込み権限の問題を避けるため、最初はProgram Files配下に置かないほうが確実です。SDRSharp.dotnet8.exeがあるフォルダーを以後の作業場所にします。
install-rtlsdr.batを実行する
C:\SDRSharp\install-rtlsdr.batをダブルクリックします。黒い画面が開き、RTL-SDR用のDLLとZadigが取得されます。「続行するには何かキーを押してください」と出たらキーを押して閉じます。
完了後、同じフォルダーに rtlsdr.dll と zadig.exe があれば成功です。セキュリティ警告が出てもWindows Defender自体を無効にする必要はありません。
RTL-SDRをUSBへ接続する
アンテナをRTL-SDRへ接続してから、パソコン本体のUSB端子へ直接挿します。Windowsが自動認識するまで30秒ほど待ちます。USBハブで不安定な場合は別の本体ポートへ挿してください。
Zadigで対象を表示する
C:\SDRSharp\zadig.exeを右クリックして「管理者として実行」します。上部メニューの「Options」から「List All Devices」を選びます。
zadig.exeを管理者として実行 → Options → List All Devicesプルダウンから Bulk-In, Interface (Interface 0)、RTL2838UHIDIR、RTL-SDRまたは製品名を探します。Interface 0と1がある場合は、通常Interface 0を選びます。
Interface 0へWinUSBを入れる
選択した機器名をもう一度確認します。右側の新しいドライバー欄を WinUSB にし、「Replace Driver」または「Install Driver」を押します。成功メッセージが出たらZadigを閉じます。
対象:RTL-SDRのInterface 0 / 新ドライバー:WinUSBここだけは間違えない:Zadigの対象
Zadigは選択したUSB機器のドライバーを置き換えます。キーボード、マウス、Bluetooth、Webカメラ、ストレージなどを選ぶと、その機器が使えなくなることがあります。
RTL-SDRを一度抜いて一覧から消える項目を確認し、挿して再び現れた項目を選ぶと判別しやすくなります。不安なら他のUSB機器を外して作業します。
SDR#を初回起動する
SDRSharp.dotnet8.exeを起動する
C:\SDRSharp\SDRSharp.dotnet8.exeをダブルクリックします。SmartScreenが出たら入手元を確認して「詳細情報」→「実行」を選びます。「You must install or update .NET」と出るなら手順2へ戻ります。
入力をRTL-SDR USBにする
SDR#の「Source」または入力ソースから RTL-SDR USB を選びます。歯車またはデバイス設定を開き、RTL-SDRが選択されていることを確認します。
Sample Rateを2.4MSPSにする
RTL-SDR ControllerのSample Rateをまず 2.4 MSPS にします。音が途切れる場合は 2.048 MSPS 以下へ下げます。Sampling Modeは通常 Quadrature sampling です。
再生ボタンを押す
再生ボタンを押し、スペクトラムとウォーターフォールが流れ始めれば、RTL-SDRからデータを受け取れています。エラーが出たら後述の対処へ進みます。
FM放送で受信テストする
機器とドライバーが正しく動くかは、地域で強く受信できるFMラジオ放送で確認するのが簡単です。
| 周波数 | 地域のFM放送局。80〜95MHz付近から探します。 |
|---|---|
| モード | WFM(Wide FM) |
| 帯域幅 | 150〜200kHz程度。最初は自動値でも構いません。 |
| ステップ | 100kHz |
| スケルチ | OFFまたは0 |
| ゲイン | AGCまたは中程度のRF Gainから開始 |
- 地域のFM局の周波数を入力します。
- RadioパネルでWFMを選びます。
- 赤い選局線を信号の山の中央へ合わせます。
- WindowsとSDR#の音量を上げます。
- 放送が明瞭に聞こえれば完了です。
この状態になればインストール完了
- SDR#がエラーなしで起動する
- SourceでRTL-SDR USBを選べる
- 再生するとウォーターフォールが流れる
- FM放送の山が見え、WFMで音声が聞こえる
次回からはRTL-SDRを接続し、SDRSharp.dotnet8.exeを起動するだけです。デスクトップへは実行ファイル本体ではなくショートカットを作ります。
うまくいかないとき
RTL-SDR USBが一覧にない
rtlsdr.dllがあるか確認し、なければネット接続を確認して install-rtlsdr.batを再実行します。
No Device Selected
RTL-SDRを挿し直し、別USBポートを試します。ZadigでInterface 0へWinUSBが入っているか確認します。
Cannot access RTL device
ほかのSDRソフトやADS-Bソフトを終了します。1台のRTL-SDRは通常、同時に1ソフトだけが使えます。
.NETを求められる
SDRSharp.dotnet8.exeには.NET 8 Desktop Runtime x64が必要です。通常版RuntimeではなくDesktop Runtimeを入れます。
画面は動くが音が出ない
ミュート、Audio出力先、Windowsの音量ミキサー、モードがWFMかを確認します。Bluetooth利用時は出力先にも注意します。
音が途切れる
Sample Rateを2.048MSPS以下へ下げ、USBハブを避けます。別ポートやパソコンメーカーのUSBドライバー更新も試します。
信号が見えない
アンテナ、周波数の桁、Quadrature samplingを確認します。RF Gainを少しずつ上げますが、上げすぎると全体がノイズで埋まります。
周波数がずれる
10分ほど通電してからFrequency Correction(PPM)を少しずつ調整し、強い信号を選局線の中央へ合わせます。
install-rtlsdr.batが失敗した場合
C:\SDRSharpにrtlsdr.dllとzadig.exeがあるか確認します。- なければ家庭の回線などでバッチを再実行します。
- Zadigだけなければ、Zadig公式サイトから最新版を取得します。
- DLLがなければ、Airspy公式ZIPを再展開してバッチを再実行します。
非公式なDLL配布サイトから単体ファイルを拾わないでください。公式パッケージのバッチはRTL-SDR Blogの公開リリースを取得する構成です。
ドライバーを元へ戻したい場合
デバイスマネージャーでRTL-SDRを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。受信機を抜いてWindowsを再起動し、再接続します。戻らない場合は「ドライバーの更新」→「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択」で変更します。
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購入前にRTL2832U系、対応周波数、TCXO、アンテナ端子、付属アンテナを確認してください。初めはアンテナ付きセットが手軽です。
AmazonでRTL-SDRを見る受信時の注意
この使い方で電波を送信することはありません。ただし、受信した第三者間の通信内容を漏らしたり窃用したりしないでください。まずFM放送など一般向けの放送で操作を覚え、関係する法令とルールを守って利用します。
まとめ
Windows 11でSDR#を使う流れは、.NET 8 Desktop Runtime → SDR# x64を展開 → install-rtlsdr.bat → ZadigでInterface 0をWinUSB化 → SDRSharp.dotnet8.exeを起動、の順です。
最大の注意点はZadigでRTL-SDR以外を選ばないことです。ここを慎重に確認すれば、FM放送の受信まで20〜30分程度で進められます。