AIR SHOW LISTENING GUIDE
入間基地航空祭でブルーインパルスの交信を聞こう
WATCH THE SKY. LISTEN TO THE FLOW.
飛ぶ少し前から、空の物語は始まっている。
展示飛行を見るだけでも十分に楽しい入間航空祭。受信機を加えると、離陸前の動きや帰投までを一つの流れとして感じられます。
なぜタワー周波数を聞くのか
TWR(タワー)は、飛行場とその周辺を動く航空機の管制に使われる周波数です。航空祭でブルーインパルスが入間基地から離陸し、展示後に戻るとき、私の経験では開催基地のTWRで交信が聞こえることが多くありました。
機体が空へ上がる少し前に受信音が入り、地上の動きから離陸、展示、帰投へとつながっていく。この「目で見える前の気配」が、受信しながら航空祭を見る面白さです。

入間基地TWRの周波数
国土交通省の資料では、入間飛行場(RJTJ)の管制機関として「IRUMA Tower」と126.200MHzが明記されています。また、AIP Japanの入間飛行場チャート(2025年5月15日発効版)には、次の4波がIRUMA TOWERとして掲載されています。
| 区分 | 周波数 | ID-52の登録例 |
|---|---|---|
| VHF | 126.200 MHz | 入間TWR 126.2 |
| VHF | 122.050 MHz | 入間TWR 122.05 |
| UHF | 236.800 MHz | 入間TWR 236.8 |
| UHF | 322.200 MHz | 入間TWR 322.2 |
ID-52では4波ともAバンド・AMモードでメモリー登録できます。航空祭で私がブルーインパルスを聞くときは、写真にも写っている322.200MHzを含め、上記4波を「入間航空祭」などの専用グループへ登録してスキャンします。どの周波数が使われるかはその日の運用によるため、1波だけに固定しないのがポイントです。
「当日は必ずTWRだけ」とは限らない
使用周波数や管制の流れは当日の状況で変わります。写真のID-52には撮影時のメモリー「入間TWR 322.200」が表示されていますが、この記事は現在または当日の使用を保証するものではありません。公開されている最新資料を確認し、複数候補をメモリーへ入れてスキャンできるようにしておくのが現実的です。

航空祭の前日までに準備すること
1. 最新の開催情報を確認
展示飛行は天候や任務などで変更・中止になることがあります。航空自衛隊と入間基地の公式サイト、公式SNSを確認します。
2. 入間用グループを作る
TWRなど確認できた候補を専用メモリーグループへ登録。名称を「入間TWR」のようにしておくと現地で迷いません。
3. Aバンド・AMを確認
ID-52で航空無線を受信する場合はAバンドを使い、受信モードをAMにします。Bバンドではエアバンドを受信できません。
4. 装備を小さくまとめる
受信機、イヤホン、予備電池またはモバイルバッテリーを用意。混雑会場なので長いアンテナを周囲へ向けないよう注意します。
具体的な入力、AMモード、チューニングステップ、グループスキャンは、別記事の「ID-52でエアバンドを受信する設定方法」で画面操作から説明しています。添付CSVは羽田・成田のメモリー例で、入間の現行周波数を収録・保証するものではありません。入間用は最新情報を確認して手動登録してください。
当日はこの順番で聞く
早めに受信状態を確認
混雑が本格化する前にAバンド、AM、スケルチ、音量を確認します。雑音が止まるぎりぎりまでスケルチを浅くすると、弱い信号を拾いやすくなります。
TWRを含む専用グループをスキャン
展示開始時刻の直前だけでなく少し早めに待ち受けます。交信の存在から、まもなく動きが始まりそうだと感じられることがあります。
空を見ることを優先
画面を見続けず、受信音は小さめに。片耳イヤホンなどで場内放送や係員の案内も聞こえる状態にします。
帰投まで一つの流れとして楽しむ
演技が終わった瞬間に電源を切らず、機体が基地へ戻る時間も待ち受けます。内容の実況や転載は行いません。
聞こえないときに確認する5項目
- MAINがAバンドか — ID-52はBバンドでエアバンドを受信できません。
- モードがAMか — FMのままでは正しく聞けません。
- スケルチが深すぎないか — 弱い信号まで閉じている可能性があります。
- 1波に固定していないか — 当日の状況で別の周波数が使われる場合があります。
- 場所とアンテナ — 人体や建物で電波が弱くなるため、周囲に配慮しながら位置を少し変えます。
なお、ID-52はAM同士のデュアル受信には対応していません。複数のエアバンド周波数は同時待受ではなく、メモリーグループのスキャンで追うのが基本です。
聞いた内容を外へ漏らさない
電波法第59条は、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受して、その存在や内容を漏らしたり、窃用したりすることを禁じています。聞こえた交信をSNSで実況する、録音や文字起こしを公開する、機体の動きを通信内容から逐一発信することはしません。
基地の公式FAQも受信機の持ち込みについて「電波法に違反の無きよう」と案内しています。交信は自分の耳の中だけで楽しみましょう。また、通路をふさがず、係員の誘導と当日の持ち込み規則を優先してください。
2026年の入間航空祭について
航空自衛隊のイベント一覧では、2026年11月3日(火・祝)の入間航空祭にブルーインパルスの表示があります。ただし、日程や内容は変更される場合があり、展示飛行は天候などで中止になっても延期されません。入場時刻、門、展示プログラム、禁止品は入間基地が公開する当年の案内を直前に確認してください。
過去年度のFAQでは駐車場がなく、公共交通機関の利用が案内されました。シートや折り畳み椅子を使えないエリア、脚立・三脚・一脚・自撮り棒の持ち込み禁止も示されています。2026年度の確定ルールが公開されたら、そちらを最優先にしてください。
まとめ
入間基地航空祭でブルーインパルスの交信を聞くなら、まず開催基地のTWRを中心に準備し、確認できた候補を専用グループでスキャンします。私の経験ではタワー周波数が使われることが多いものの、当日の使用を決めつけないことが大切です。
受信音から動きの気配を感じ、顔を上げるとブルーインパルスが空へ上がる。交信内容を外へ漏らさず、会場のルールと安全を守れば、航空祭の見え方がもう一段深くなります。