RADIO FIELD GUIDE

アイコムID-52は今も買い? 後継ID-52PLUSとの違いと、1台で楽しむエアバンド受信

公開日 2026.10.10 / 公式仕様比較 / 読了目安 10分

広告について
この記事にはAmazonアソシエイトのアフィリエイトリンクが含まれます。

144 / 430MHz DIGITAL TRANSCEIVER

ID-52の面白さは、交信だけではない。

アマチュア無線のFM・D-STARに加え、VHF/UHFエアバンドやFMラジオも受信。航空祭の会場から普段の街まで、電波を探す楽しみを持ち歩けます。

DUAL WATCH · AIR BAND · D-STAR · GPS · WATERFALL
山を背景に手に持ったアイコムID-52
屋外へ持ち出したID-52。GPS、防水、2波同時受信を備え、移動先でも周囲の電波を探せる。

ID-52は、アイコムの144/430MHzデュアルバンド5Wデジタルトランシーバーです。現在は生産終了品となり、現行の後継機はID-52PLUSです。しかしモデルチェンジで別物になったわけではありません。カラー液晶、2波同時受信、VHF/UHFエアバンド、D-STAR、Bluetooth、GPS、IPX7防水など、中心となる性能は受け継がれています。

結論から言えば、USB Type-Cやスマートフォン連携を重視するならID-52PLUS。状態のよいID-52を割安で入手でき、Micro-B端子でも困らないなら、受信と通常の交信に関する基本性能は今も十分魅力的です。

現行モデル ID-52PLUS
販売元、付属品、保証の有無を確認して選びましょう。

AmazonでID-52PLUSを確認する

Amazonのアソシエイトとして、HACKLIFEは適格販売により収入を得ています。価格・在庫・販売元はAmazonの商品ページでご確認ください。

ID-52とID-52PLUSを比較

アイコム公式の比較表と仕様を整理すると、無線機としての土台はほぼ同じです。PLUSで大きく変わったのは接続性とD-STARの運用方法です。

項目ID-52(生産終了)ID-52PLUS(現行)
送信144/430MHz、最大5W、FM/FM-N/DV同じ
受信範囲Aバンド108~479MHz(一部除外・モード制限あり)、Bバンド137~479MHz(一部除外)、FMラジオ76~108MHz同じ
エアバンドVHF/UHFVHF/UHF
2波同時受信
(デュアルワッチ)
V/V、U/U、V/Uに対応同じく対応
画面約2.3型、320×280ドットのカラー液晶同じ
メモリー1000ch(ほかスキップ、放送、レピータ等)同じ
音声出力内部スピーカー750mW同じ
GPS・防水GPS内蔵、IPX7同じ
大きさ・重さ61.1×121.6×29.7mm、約295g(BP-271・アンテナ含む)同じ
USB端子USB Micro-BUSB Type-C(充電・データ・SDカードモード)
ターミナル/APモード主にケーブル接続スマホとBluetooth接続に対応
ターミナルモードと
通常RF運用の併用
非対応ターミナルモード中も、通常のシンプレックス/レピータ運用へ切替可能

受信範囲には歯抜けとなる周波数と受信モードの制限があります。詳細は記事末尾のアイコム公式仕様を確認してください。

PLUSで強化された3つのポイント

ID-52にもデュアルワッチがあります。
ID-52とID-52PLUSは、どちらもV/V・U/U・V/Uの2波同時受信に対応します。アイコムがPLUSの新機能として記載する「デュアル運用」はこれとは別で、ターミナルモードと通常の無線運用を併用・切替できる機能を指します。

1. USB Type-Cになった

ID-52のMicro-Bから、ID-52PLUSでは汎用性の高いType-Cへ変更されました。充電だけでなく、プログラミング、CI-Vリモートコントロール、PCからmicroSDカードを読み書きするSDカードモードにも対応します。日常で持ち歩くケーブルをまとめやすいのが、最も分かりやすい改善です。

2. ターミナル/アクセスポイントモードをBluetooth接続できる

対応アプリを入れたAndroid/iOS端末とBluetoothで接続し、インターネット回線を使ったD-STAR運用が可能になりました。近くにアクセスできるD-STARレピータがない場所でも選択肢が広がります。

3. ターミナルモードと通常運用を使い分けやすい

ID-52PLUSでは、ターミナルモード中でも通常のシンプレックスやレピータ運用へ切り替えられるデュアル運用が加わりました。受信性能や出力が上がった更新ではなく、現代的な接続端子とD-STARの使い勝手を磨いたモデルチェンジです。

エアバンド受信が面白い

ID-52シリーズはVHFだけでなくUHFエアバンドも受信できます。空港の管制、航空祭、基地周辺など、場所と時間で変わる交信を探すのが魅力です。ウォーターフォール表示を使えば、周辺で電波が出た周波数を視覚的に見つける手掛かりにもなります。

入間TWRをメモリー表示してUHFエアバンドを受信するアイコムID-52
ID-52でUHFエアバンドを受信している実機画面。VHF/UHFの両エアバンドに対応する。

ブルーインパルスの展示飛行でも、開催基地のタワー(管制)周波数で交信が聞こえることがあります。ただし、使用周波数は会場、運用、当日の状況で変わり、必ず聞けるとは限りません。主催者や空港・基地に問い合わせるのではなく、公開されている航空情報や周波数資料を事前に確認し、現地ではスキャン機能も活用するのが現実的です。

受信だけならアマチュア無線免許は不要ですが、送信は別です。
144/430MHz帯で送信するには、アマチュア無線技士の資格と無線局免許が必要です。受信目的のときは誤操作による送信にも注意してください。

1台で探せる「面白無線」

エアバンドのほか、アマチュア無線、D-STAR、FMラジオ、地域に残るアナログ方式の業務通信など、受信範囲内にはさまざまな電波があります。2波同時受信と1000チャンネルのメモリーがあるため、決まった周波数を待ちながら別のバンドを探す、といった楽しみ方もできます。

一方、すべての無線が聞けるわけではありません。消防・救急無線は多くの地域でデジタル化されており、ID-52/ID-52PLUSで音声として聞けるのは受信範囲内に残っているアナログ方式などに限られます。デジタル業務無線や暗号化された通信を聞くための機種ではありません。

中古ID-52と新品ID-52PLUS、どちらを選ぶ?

基本的な送受信性能、大きさ、重量、画面、音量、メモリー数は同等です。中古価格が新品PLUSに近いなら、端子と機能が新しいID-52PLUSを選ぶほうが長く使いやすいでしょう。

これから選ぶならID-52PLUS
新品・中古の価格差だけでなく、付属品と販売店保証も比較してください。

Amazonで価格と在庫を確認する

Amazonのアソシエイトとして、HACKLIFEは適格販売により収入を得ています。価格・在庫・販売元はAmazonの商品ページでご確認ください。

まとめ

ID-52PLUSは、ID-52の長所を残しながらType-CとBluetooth経由のD-STAR連携を強化した後継機です。受信範囲や出力、画面、サイズといった基本性能はほぼ変わりません。エアバンドからアナログ方式で残る身近な無線まで、1台で電波を探す入口として楽しめます。

特に航空祭では、ブルーインパルスの飛行を見るだけでなく、公開情報をもとに管制交信を待つことで、空の動きが立体的に感じられます。聞けない時間も含めて周波数を探す過程そのものが、この無線機の面白さです。

公式情報・法令

仕様・製品状況は2026年10月10日に公式サイトで確認。掲載内容は受信を保証するものではありません。

トップへ戻る