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アマチュア無線4級、最初の1台はどれ?4機種を用途別に比較

公開日 2026.10.10 / 公式仕様比較 / 読了目安 12分

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IC-705 / ID-52PLUS / IC-T10 / FTX-1 FIELD

迷ったらID-52PLUS。
HFをやるなら話は変わる。

最初の1台に必要なのは、スペックの多さではなく「免許が届いた日に交信でき、次に試したい遊びへ進めること」。4機種の得意分野を、4級で実際に使える範囲から比べます。

144/430MHzHFFMD-STARC4FMPORTABLE
結論:多くの初心者にはID-52PLUSハンディ機なので持ち出しやすく、144/430MHzのアナログFMとD-STAR、2波同時受信、VHF/UHFエアバンド受信まで試せます。最初の交信から受信の楽しみまでカバーし、興味の方向を見つけやすい1台です。

ただし、最初から「HFで遠距離交信をしたい」と決めているならIC-705またはFTX-1 Fieldが本命です。近距離のアナログFMだけをシンプルに始めたいなら、IC-T10のほうが安く、頑丈で、電池も長持ちします。

迷っているID-52PLUS
HFを始めたいIC-705
C4FM・長時間FTX-1 Field
FMだけで十分IC-T10

4機種を一気に比較

項目ID-52PLUSIC-T10IC-705FTX-1 Field
タイプ多機能ハンディシンプルなFMハンディポータブル・オールモードポータブル・オールモード
送信バンド144/430MHz144/430MHzHF~50/144/430MHzHF~50/144/430MHz
主なモードFM、D-STARFMSSB/CW/RTTY/AM/FM/D-STARSSB/CW/AM/FM/C4FM、データ
最大出力5W5W電池5W/外部電源10W電池6W/外部電源10W
2波同時受信対応非対応非対応対応
エアバンドVHF/UHF非対応VHF中心(受信範囲内)広帯域受信対応
防水IPX7IP67公式仕様に等級表記なし公式仕様に等級表記なし
重量約295g約278g約1.1kg約1.25kg(電池別)
最初のアンテナ付属アンテナで開始可付属アンテナで開始可HF運用は別途必要HF運用は別途必要
初心者の始めやすさ最も高い高い周辺機器の知識が必要周辺機器の知識が必要

仕様は国内向けモデルのメーカー公称値。FTX-1はFieldモデルを比較しています。

第1候補:ID-52PLUS

総合おすすめ

買ってすぐ試せる

付属アンテナと電池で144/430MHzのFM交信を始められます。レピータ運用やD-STARへも進め、固定アンテナを追加すれば自宅での交信範囲を広げられます。

受信だけでも遊べる

2波同時受信、ウォーターフォール、VHF/UHFエアバンド、FMラジオ、録音、GPSを搭載。まだ相手が見つからない時間も、電波を探す楽しみがあります。

初心者にすすめやすい最大の理由は、無線機以外の買い物が少なくて済むことです。HF機はアンテナ、同軸、電源、設置場所を考えなければ交信できません。ID-52PLUSなら、まず屋外へ持ち出してローカル局やレピータをワッチし、必要に応じてマグネット基台や固定アンテナを追加できます。

弱点は価格の高さと、HFへ進むと別の無線機が必要になること。D-STARを使わず、アナログFMだけでよい人には過剰装備です。

山で使用するアイコムID-52
ハンディ機は移動の準備が少なく、免許取得直後から電波を探しやすい。
UHFエアバンドを受信するID-52
ID-52系はVHF/UHFエアバンド受信にも対応。送信できない周波数では受信専用として使う。

価格と丈夫さならIC-T10

IC-T10は144/430MHzのアナログFMに絞った5Wハンディ機です。D-STAR、エアバンド、2波同時受信、GPS、録音はありません。その代わり、1500mWの大音量、IP67、MIL-STD-810G準拠、付属電池で約10~11時間という実用性があります。

近所の仲間との交信、登山や屋外イベント、防災訓練など、使い方がアナログFMに決まっているなら合理的です。操作が分かりやすく、雨や砂埃を気にせず使いやすい点は4機種の中で際立ちます。

一方、「買ってから何を聞けるか探したい」人には受信範囲が狭すぎます。安さだけで選ぶと、エアバンドやデジタル交信を試したくなった時に買い直しになりやすい機種です。

最初からHFならIC-705

IC-705はHFから430MHzまでを1台でカバーし、SSB、AM、FM、D-STARなどに対応します。付属電池では最大5W、13.8V外部電源では最大10W。4級の操作範囲内で、3.5MHz、7MHz、21MHz、28MHz、50MHz、144MHz、430MHzなどへ挑戦できます。

スペクトラムスコープとタッチパネルが見やすく、将来3級以上を取得すればCWや、4級では扱えない周波数帯へ同じ本体で発展できます。GPS、Wi-Fi、Bluetooth、USB、microSDも標準搭載です。

ただし本体だけではHF交信を始められません。対応アンテナ、同軸ケーブル、必要に応じて安定化電源やアンテナチューナーが必要です。最初の1台として買うなら、本体価格ではなく「運用セットの総額」と設置場所まで考えましょう。

IC-705本体と移動運用用品一式
IC-705の運用例。本体のほかにアンテナ、同軸、電源などが必要になる。

FTX-1 Fieldは長時間運用とC4FM

FTX-1 FieldもHFから430MHzまで対応するオールモード機です。標準電池で最大6W、外部電源で最大10W。電池運用のメーカー目安はHF SSB・6Wで約9時間と、IC-705の約3時間より長く、USB Type-CのUSB PD充電にも対応します。

2波同時受信、C4FM、WIRES-Xを使いたい人、将来純正50Wアンプ構成へ発展させたい人に向きます。反面、本体はIC-705より重く、GPSとBluetoothはオプション。周囲で使われているデジタル方式がD-STARかC4FMかも、購入前に確認したいポイントです。

D-STARとC4FMは互換ではありません。
ID-52PLUSとIC-705はD-STAR、FTX-1はC4FMです。近所のレピータや交信相手が使う方式に合わせると、買った直後から楽しみやすくなります。

4級で使うときの重要な制限

無線機が送信できても、4級ですべて使えるわけではありません。
4級はモールス符号による通信を操作できず、10MHz・14MHz・18MHz帯も操作範囲外です。30MHz以下は10W以下、30MHzを超える周波数では20W以下が基本範囲です。実際の送信は無線局免許に記載された範囲で行います。

IC-705とFTX-1にCW機能があっても、4級では送信できません。将来3級以上へ進むと、CWや使えるHF帯が増え、オールモード機をさらに活用できます。

購入前に確認する3つ

  1. 近所で使われているバンドと方式:144/430MHzのFM、D-STAR、C4FMのどれが活発かをワッチする。
  2. アンテナを置ける場所:HFを選ぶなら、長いアンテナやアース、同軸を安全に設置できるか確認する。
  3. 持ち出す頻度:毎日持ち歩くなら約300gのハンディ、車や机を中心に使うなら約1kg以上のポータブル機が現実的。

4機種の価格と在庫を確認
国内正規品、技適表示、付属品、保証内容を確認してください。FTX-1はFieldモデルか、構成品を必ず確認しましょう。

ID-52PLUS IC-T10 IC-705 FTX-1 Field

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最終結論

最初の1台は「最も高性能な機種」ではなく、「最初の交信までの障害が少ない機種」が正解です。迷っている段階ならID-52PLUSで144/430MHzから始め、HFへの興味が固まった時にIC-705やFTX-1を追加する流れが失敗しにくいでしょう。

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公式情報

仕様・資格範囲は2026年10月10日にメーカーおよびJARL公開情報で確認。

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