VPS・個人運用
さくらのVPSを個人で2台借りている理由
さくらのVPSを個人で2台借りています。用途は、ブログと独自ドメインのメールサーバー、自宅パソコンのバックアップ領域、radikoの録音です。個人には大げさに見えるかもしれませんが、月額が定額でSSH接続でき、自分で用途を決められることが気に入っています。
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- ブログ
- 独自ドメインのメール
- DNSなどの常時稼働サービス
- 自宅PCのバックアップ先
- radikoの録音
- もう1台を補助する役割
個人でVPSを使う4つの目的
1. ブログを自分の環境で動かす
レンタルサーバーより設定項目が多い代わりに、Webサーバー、PHP、データベースの構成を自分で決められます。複数の独自ドメインを1台へまとめることもでき、必要になれば設定を細かく調整できます。
2. 独自ドメインのメールサーバー
独自ドメインのメールを自分のVPSで運用しています。メールボックス、転送、迷惑メール対策などを自分で管理できる一方、DNS、TLS証明書、送信元評価、セキュリティ更新まで継続して面倒を見る必要があります。自由度が高いぶん、4用途の中では最も運用責任が大きい部分です。
3. 自宅パソコンのバックアップ領域
自宅と離れた場所にデータを置けるので、パソコンの故障だけでなく、自宅側のトラブルにも備えられます。SSHを使えるため、SFTP、rsync、Resticなど自分に合う方法で暗号化・自動化できます。ただし、VPS内の1コピーだけで安心せず、重要なデータは別媒体にも残します。
4. radikoを自動録音する
決まった時間に録音処理を動かし、後から聴くためのファイルを保存します。常時稼働するVPSなら、自宅パソコンの電源を入れたままにする必要がありません。録音物は私的利用の範囲で扱い、再配布はしません。
使って感じるメリット
毎月の費用を把握しやすく、常時動かすブログやメール、定期処理と相性がよいです。追加オプションなどを使わない限り、予算を立てやすく感じます。
設定変更、ログ確認、ファイル転送、自動処理まで、手元の端末から操作できます。公開鍵認証にすれば、パスワードだけに頼らず管理できます。
使い慣れたLinuxを選び、必要なら再インストールできます。標準OSだけでなく、公式ISOや自分で用意したISOも利用できます。
Web、メール、バックアップ、録音を、自分の判断で組み合わせられます。2台に分ければ、役割分担や移行の作業もしやすくなります。
標準インストールで選べるOS
2026年10月5日に、さくらのVPS公式マニュアルで確認できた標準OSは次のとおりです。細かなリリース番号や提供状況は更新されるため、実際のインストール前にコントロールパネルも確認してください。
| 系統 | 選択できるバージョン |
|---|---|
| CentOS Stream | 9 |
| Ubuntu | 22.04 / 24.04 / 26.04 |
| AlmaLinux | 8 / 9 / 10 |
| Rocky Linux | 8 / 9 / 10 |
| Debian | 11 / 12 |
ISOイメージなら、さらに選択肢が広い
さくら側が用意した公式ISO一覧から選ぶ方法と、自分でISOをアップロードする方法があります。公式ISO一覧には、次のOSが掲載されています。
| 系統 | 掲載バージョン |
|---|---|
| AlmaLinux | 8 / 9 / 10 |
| Rocky Linux | 8 / 9 / 10 |
| CentOS Stream | 9 / 10 |
| Ubuntu | 22.04 / 24.04 / 26.04 |
| Debian | 11 / 12 / 13 |
| BSD系 | FreeBSD 13 / 14 / 15、OpenBSD、OPNsense |
| その他 | Alpine Linux、Arch Linux、Fedora、openSUSE |
プランのメモリ容量とOSの組み合わせによっては、インストーラーが動かない場合があります。特に小容量プランへ新しいOSを入れるときは、公式の注意事項を先に確認します。
用意されているテンプレート
さくらのVPSでは、標準OSの初回起動時に環境構築を自動化する「スタートアップスクリプト」が用意されています。OSによって対応状況は異なりますが、2026年10月5日時点の公式一覧には以下が掲載されています。
| 種類 | 公式スクリプト |
|---|---|
| Web・開発 | WordPress、LAMP、GitLab、code-server、Docker Compose |
| ストレージ・バックアップ | Nextcloud、BackupPC |
| コミュニケーション | Mastodon、Misskey、Mailserver、GROWI、Wiki.js |
| ゲーム | Factorio Headless Server、Minecraft Server(Java版)/統合版 |
| AI・自動化 | Open WebUI+さくらのAI Engine、Dify+さくらのAI Engine、n8n |
| 初期設定・セキュリティ | Setup and update、Local-IP Setup、SiteGuard Server Edition、Let’s Encrypt |
スクリプトごとに対応OSが決まっており、一部は契約時ではなくOS再インストール時のみ選択できます。Minecraft統合版は公式ページ上で公開一時停止の注記があります。
デメリットは、個人利用では特に感じていない
現在の使い方では、サービスそのものに大きな不満はありません。定額で2台を常時動かし、複数の役割を任せられることに満足しています。
ただし、VPSは管理者権限を自分で持つサービスです。OS更新、SSHの保護、ファイアウォール、バックアップ、メールの不正利用対策は利用者の担当になります。これは「さくらのVPSの欠点」というより、自由度と引き換えに必要なVPS共通の運用作業です。
結論:自分で管理したい個人には使いやすい
ブログだけならレンタルサーバーのほうが簡単です。しかし、メール、外部バックアップ、自動録音まで一つの契約で自由に組み立てたいなら、VPSの価値があります。
定額、SSH接続、豊富なOS、初期構築用テンプレート。この4点が、個人で2台を借り続けている理由です。