VPS・個人運用

さくらのVPSを個人で2台借りている理由

公開日 2026.10.05 / 公式情報確認日 2026.10.05 / 読了目安 10分

さくらのVPSを個人で2台借りています。用途は、ブログと独自ドメインのメールサーバー、自宅パソコンのバックアップ領域、radikoの録音です。個人には大げさに見えるかもしれませんが、月額が定額でSSH接続でき、自分で用途を決められることが気に入っています。

広告について
当サイトはアフィリエイト広告を利用する場合があります。この記事には現在、申込みリンクを掲載していません。
VPS 01
  • ブログ
  • 独自ドメインのメール
  • DNSなどの常時稼働サービス
VPS 02
  • 自宅PCのバックアップ先
  • radikoの録音
  • もう1台を補助する役割

個人でVPSを使う4つの目的

1. ブログを自分の環境で動かす

レンタルサーバーより設定項目が多い代わりに、Webサーバー、PHP、データベースの構成を自分で決められます。複数の独自ドメインを1台へまとめることもでき、必要になれば設定を細かく調整できます。

2. 独自ドメインのメールサーバー

独自ドメインのメールを自分のVPSで運用しています。メールボックス、転送、迷惑メール対策などを自分で管理できる一方、DNS、TLS証明書、送信元評価、セキュリティ更新まで継続して面倒を見る必要があります。自由度が高いぶん、4用途の中では最も運用責任が大きい部分です。

3. 自宅パソコンのバックアップ領域

自宅と離れた場所にデータを置けるので、パソコンの故障だけでなく、自宅側のトラブルにも備えられます。SSHを使えるため、SFTP、rsync、Resticなど自分に合う方法で暗号化・自動化できます。ただし、VPS内の1コピーだけで安心せず、重要なデータは別媒体にも残します。

4. radikoを自動録音する

決まった時間に録音処理を動かし、後から聴くためのファイルを保存します。常時稼働するVPSなら、自宅パソコンの電源を入れたままにする必要がありません。録音物は私的利用の範囲で扱い、再配布はしません。

使って感じるメリット

料金が定額

毎月の費用を把握しやすく、常時動かすブログやメール、定期処理と相性がよいです。追加オプションなどを使わない限り、予算を立てやすく感じます。

SSHで管理できる

設定変更、ログ確認、ファイル転送、自動処理まで、手元の端末から操作できます。公開鍵認証にすれば、パスワードだけに頼らず管理できます。

OSを選べる

使い慣れたLinuxを選び、必要なら再インストールできます。標準OSだけでなく、公式ISOや自分で用意したISOも利用できます。

用途を限定されない

Web、メール、バックアップ、録音を、自分の判断で組み合わせられます。2台に分ければ、役割分担や移行の作業もしやすくなります。

標準インストールで選べるOS

2026年10月5日に、さくらのVPS公式マニュアルで確認できた標準OSは次のとおりです。細かなリリース番号や提供状況は更新されるため、実際のインストール前にコントロールパネルも確認してください。

系統選択できるバージョン
CentOS Stream9
Ubuntu22.04 / 24.04 / 26.04
AlmaLinux8 / 9 / 10
Rocky Linux8 / 9 / 10
Debian11 / 12

出典:さくらのVPS「OSセットアップ情報」

ISOイメージなら、さらに選択肢が広い

さくら側が用意した公式ISO一覧から選ぶ方法と、自分でISOをアップロードする方法があります。公式ISO一覧には、次のOSが掲載されています。

系統掲載バージョン
AlmaLinux8 / 9 / 10
Rocky Linux8 / 9 / 10
CentOS Stream9 / 10
Ubuntu22.04 / 24.04 / 26.04
Debian11 / 12 / 13
BSD系FreeBSD 13 / 14 / 15、OpenBSD、OPNsense
その他Alpine Linux、Arch Linux、Fedora、openSUSE

プランのメモリ容量とOSの組み合わせによっては、インストーラーが動かない場合があります。特に小容量プランへ新しいOSを入れるときは、公式の注意事項を先に確認します。

出典:さくらのVPS「ISOイメージインストール概要」

用意されているテンプレート

さくらのVPSでは、標準OSの初回起動時に環境構築を自動化する「スタートアップスクリプト」が用意されています。OSによって対応状況は異なりますが、2026年10月5日時点の公式一覧には以下が掲載されています。

種類公式スクリプト
Web・開発WordPress、LAMP、GitLab、code-server、Docker Compose
ストレージ・バックアップNextcloud、BackupPC
コミュニケーションMastodon、Misskey、Mailserver、GROWI、Wiki.js
ゲームFactorio Headless Server、Minecraft Server(Java版)/統合版
AI・自動化Open WebUI+さくらのAI Engine、Dify+さくらのAI Engine、n8n
初期設定・セキュリティSetup and update、Local-IP Setup、SiteGuard Server Edition、Let’s Encrypt

スクリプトごとに対応OSが決まっており、一部は契約時ではなくOS再インストール時のみ選択できます。Minecraft統合版は公式ページ上で公開一時停止の注記があります。

出典:さくらのVPS「スタートアップスクリプト」

デメリットは、個人利用では特に感じていない

現在の使い方では、サービスそのものに大きな不満はありません。定額で2台を常時動かし、複数の役割を任せられることに満足しています。

ただし、VPSは管理者権限を自分で持つサービスです。OS更新、SSHの保護、ファイアウォール、バックアップ、メールの不正利用対策は利用者の担当になります。これは「さくらのVPSの欠点」というより、自由度と引き換えに必要なVPS共通の運用作業です。

結論:自分で管理したい個人には使いやすい

ブログだけならレンタルサーバーのほうが簡単です。しかし、メール、外部バックアップ、自動録音まで一つの契約で自由に組み立てたいなら、VPSの価値があります。

定額、SSH接続、豊富なOS、初期構築用テンプレート。この4点が、個人で2台を借り続けている理由です。

トップへ戻る